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歴史の中における利息の考え方  

現代社会において、金融は経済活動を維持するために不可欠な要素であり、さらに利率の変動は金融政策に大き な影響を与えます。一般に、金利が低ければ投資意欲やクレジットカードの利用が増えやすくなり、金利が高く なると投資するリスクが高くなるので投資が抑えられ、キャッシングなどの扱いも減り、過熱した景気を冷ます 効果が期待されます。

各国中央銀行の貸し出し利率である「公定歩合」の設定は、一国の景気を左右するほどの 影響力を持っています。しかし現代のように、利子をともなった経済活動が堂々と行われるようになったのは、 割と最近のことであり、宗教的・思想的な立場からは、長年「利子は不労所得=悪である」という考えが根強か ったのです。

宗教的には、旧約聖書の中に「貧者及び同胞から利息を取ってはならない」と明言されている箇所 があり、思想的には、アリストテレスが著書の中で「貨幣が貨幣を生むことは自然に反している」と述べていま す。

ユダヤ人商人が中世ヨーロッパで嫌われた理由の一つとして、これらの思想に反し、高い金利と強引な取立 てで富を築いたという理由が大きいのかもしれません。一方、日本史の中でも利息を否定的に捉える出来事が、 しばしば発生しています。

「徳政令」は、教科書の中では貧しい武士の悪徳商人に対する借金の踏み倒し行為、 といった記述がなされていますが、正確には、利息契約を含む借金の利息部分の棒引きでした。今も昔も、行政 による多重債務者の保護政策は似たようなものだったのです。


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