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近代日本のクレジット産業  

戦中~戦後の混乱期には、日本のクレジット産業は壊滅的な打撃を受けました。そもそもクレジット=信用取引 とは、販売する側が購入する側の経済的将来性を信用して、商品を先渡しし、代金を分割後払いで受け取る仕組 みな訳ですから、明日の経済状態さえも分からない戦争時期に、クレジット産業が成立するはずもありませんで した。

しかし戦争終了後、洋服の生産量が増大すると同時に、ミシン本体の需要も飛躍的に高まり、メーカー主 導の月賦販売システムが再び脚光を浴びるようになったのです。リッカー、ブラザー、シンガーなどのミシンメ ーカー各社は、期せずしてクレジット産業の復興に大きな影響を与えたのです。

同じ頃、各地の百貨店や松下電 器産業をはじめとする商店も月賦販売を再開し始め、呼び名も『クレジット』という新しいキャッチフレーズを 用い、現在のクレジット産業の名称が正式に定着することとなりました。このように、戦時中の一時期の中断を 経て、徐々に市民権を得てきたクレジット産業ですが、昭和26年、ついに日本初の間接割賦販売会社として、 日本信用販売が設立されます。

当時はまだ、本格的なクレジット販売と言えるようなシステムではなく、会員に 対して商品購入クーポン券を配布し、そのクーポン券の代金を分割後払いで徴収するというものでした。しかし 、百貨店で月賦で買い物ができる、というメリットは庶民の好評を呼び、信用販売は一気に国民に浸透していっ たのです。


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